宇部市文化財

宇部市渡辺翁記念会館


施設名宇部市渡辺翁記念会館
説明宇部市発展の基礎を築いた渡辺祐策翁の威徳を顕彰するため、翁の関係した沖ノ山炭鉱株式会社・宇部窒素工業株式会社・宇部セメント製造株式会社・株式会社宇部鉄工所・宇部電気鉄道株式会社・新沖ノ山炭鉱株式会社・宇部紡績株式会社は、「渡辺翁記念事業実行委員会」を発足させ、市民館の建設及び周囲に公園を開設することを決めました。市民館はこの事業7社の寄付により建築され、「渡辺翁記念会館」と名付けられました。会館の前面テラスにある中央台座と左右3本ずつの記念柱はこれら7社を象徴しているといわれています。1935年(昭和10年)10月に着工、同12年7月に落成式と宇部市への贈呈式が行われました。設計は昭和を代表する建築家の村野藤吾氏(1891〜1984)で、彼の戦前における集大成作品といえます。さらに、表現派の系譜をひくモダニズム建築の代表作であるとともに、日本近代建築の一つの到達点を示す作品として重要です。1999年(平成11年)には、(社)日本建築学会から国内のモダン・ムーブメントを象徴する建築物20選の一つに選ばれています。また、2005年(平成17年)には、経済産業省により、「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」に認定されました。また、国内外の著名な音楽家が演奏に訪れ、その音響効果を絶賛したと伝えられます。
カテゴリ国指定文化財
サーブカテゴリー建造物
指定日2005-12-27
管理者宇部市
場所山口県宇部市朝日町8-1
製作1937年(昭和12年)