宇部市文化財

銅造浮彫菩薩形半跏像


施設名銅造浮彫菩薩形半跏像
説明縦16.3cm、横8.4cm、厚さ0.7cm。長方形の銅板を鋳造し、表面のほぼ中央に半肉彫りの半跏思惟像を鋳出しています。目鼻立ちや衣紋にタガネ彫りの跡がみえます。もともとは鍍金されていたと思われますが、現在はさびの被膜におおわれています。半跏思惟の形をした仏像は6世紀中頃〜7世紀中頃にかけて中国・朝鮮で多く見られますが、顔立ちや着衣などの表現からわが国での製作と考えられます。国内では奈良・白鳳時代に多く製作されましたが、本像は全体的な造型からみて平安期の製作と思われます。このような形の彫像は県内でも類例がなく、貴重です。
カテゴリ市指定文化財
サーブカテゴリー彫刻
指定日1991-03-30
管理者法泉寺
場所山口県宇部市小野棯小野
製作