長谷経塚出土陶製経筒 施設名 | 長谷経塚出土陶製経筒 |
説明 | 経筒とは、経塚に経典を納める際に使用する容器のことです。本経筒は、1959年(昭和34年)に宇部市大字西岐波字長谷に立地する長谷経塚から出土しました。器高42.0cm、胴部最大径12.5cm。陶製の有蓋黄緑釉長胴壷で、筒身にしっかりとした高台をもち、宝塔を載せた被りの深い蓋を有しています。これらの特徴は、九州に多く分布する陶製経筒にみられるものです。製作地は中国浙江省地域の越州窯で、中国をはじめとする外国の地で類例が発見されていないことから、九州側から経筒用として特注され、当時の宋商船が北部九州にもたらしたものと考えられています。宇部市域における数少ない経塚の出土品であり、輸入陶磁器の流通や平安末期における宇部市域と北部九州との交流の状況を知る上で重要な資料です。 | カテゴリ | 市指定文化財 | サーブカテゴリー | 考古資料 | 指定日 | 2009-05-20 | 管理者 | 宇部市 | 場所 | 山口県宇部市大字船木361-6 宇部市学びの森くすのき | 製作 | 平安時代末期 |
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